変形性股関節症における臼蓋被覆
臼蓋被覆とは
股関節は、大腿骨という足の骨と、大腿骨の受け皿となる骨盤にある臼蓋で成り立っています(臼蓋に大腿骨がはまり込んでいる)。
臼蓋被覆とは、大腿骨がどのくらい臼蓋にはまり込んでいるか(適合しているか)ということです。
股関節が上手く適合していないと変形性股関節症が悪化していく
臼蓋の被覆が悪い(股関節が上手く適合していない)と、変形性股関節症が悪化していきます。
臼蓋の被覆が悪いと、上手く股関節が動かないので、何とかしようとして、骨が変形していきます。
ですから、変形性股関節症を悪化させないためには、臼蓋の被覆を良くする(股関節を上手く適合させる)必要があります。
股関節の適合が良い3つの条件
臼蓋の被覆を良くする(股関節の適合を良くする)には、3つの条件があります。
①老人姿勢にしないこと
股関節の適合を一番悪くするのが、老人姿勢です。
背中が丸まり、骨盤が後ろに倒れる姿勢です。
骨盤が後ろに倒れると、股関節が不安定になります。
年齢を重ねる中で変形性股関節症の症状が悪化してしまうのは、姿勢の変化が原因としてあげられます。
②内ももの筋肉を硬くしないこと
変形性股関節症の方は、内ももの筋肉が硬くて、開脚が出来ません。
内ももの筋肉が硬くなると、股関節が外に外れる方向に力がかかります。
③足を真っすぐに整えること
足が外に開く形になっていても、股関節の適合は悪くなります。
変形性股関節症の方の中には、一見内股に見える方もいらっしゃいますが、実際には足が外に開いていて、それを補うために、内股になっていることがあります。
変形があっても痛みがない状態
整体で目指すのは、変形があっても痛みがない状態です。
もちろん、整体で骨の変形をどうにかすることは出来ません。
ですが、姿勢を整えたり、股関節の適合を良くすることは出来ます。
股関節の適合を良くすることで、股関節の痛みを解決することは十分に出来ます。
この記事は以上になります。